はじめに

離れて暮らす高齢の親に電話をかけても、なかなか出てもらえない。そんなとき、「元気にしているだろうか」「家の中で何かあったのでは」と心配になることはありませんか。

特に一人暮らしの親が高齢になると、普段は元気に過ごしていても、転倒や急な体調の変化が気になるものです。一方で、仕事や家庭の事情があれば、毎日様子を見に行くことも簡単ではありません。

そんなときに役立つ選択肢のひとつが、通話機能付きの見守りカメラです。

高齢者向けの見守りカメラを選ぶなら、画質だけでなく「家族から話しかけられるか」「親からも呼び出せるか」を確認することが大切です。

例えば、親からの呼び出しが必要ならカシムラ KJ-220、家族からの声かけや室内の確認が中心ならTP-Link Tapo C220やSwitchBot 見守りカメラPlus 5MPが候補になります。

この記事では、親の暮らしを尊重しながら、家族も安心して使える見守りカメラの選び方を紹介します。

この記事でわかること

  • 高齢者の見守りに必要な通話機能と、親からの呼び出し機能の違い
  • 通話に対応したおすすめ見守りカメラ3機種の特徴と選び方
  • 夜間の見守りやWi-Fi、プライバシーなど、購入前に確認したい注意点

高齢者の見守りカメラは通話のしやすさが大切

離れていても声をかけられることが安心につながる

見守りカメラというと、スマートフォンで室内の映像を確認する機械を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、高齢の親を見守る目的で使うなら、映像だけでなく会話ができることも大切です。

例えば、夕方に親の様子を確認しながら「今日は寒かったけれど、暖かくしている?」と声をかけることができます。親も普段どおりに返事ができれば、離れている家族にとって安心材料になるでしょう。

もちろん、見守りカメラが電話や訪問の代わりになるわけではありません。それでも、普段のコミュニケーションを補う手段として活用できることは、大きなメリットといえます。

双方向通話と親からの呼び出しは違う

購入前に特に注意したいのが、通話機能の違いです。「双方向通話対応」と書かれていても、必ずしも高齢者がカメラ側から家族のスマートフォンを呼び出せるとは限りません。

一般的な双方向通話型は、家族がスマートフォンのアプリを開いてカメラに接続し、マイクとスピーカーを使って会話する仕組みです。親が何も操作しなくても返事をできる場合がありますが、親自身から発信できるとは限らないのです。

一方、呼び出しボタン付きの機種なら、親がボタンを押して家族に連絡することができます。電話の操作が苦手な方でも、ボタンの場所と使い方を覚えれば、自分から声をかけやすくなります。

ただし、呼び出し機能があっても、転倒して動けないときや意識を失ったときには操作できません。緊急時の安全対策は、見守りカメラとは別に考えておきましょう。

高齢者向け通話できる見守りカメラおすすめ3選

今回は、高齢者の見守りに利用できる通話機能を備えた3機種を紹介します。

それぞれ特徴が異なるため、単純に画質や価格だけを比較するのではなく、親と家族がどのように使いたいかを考えて選ぶことが大切です。

おすすめ3機種の比較表

商品名 通話機能 親からの呼び出し 画素数 特徴
カシムラ KJ-220 ビデオ通話対応 ○ 専用ボタンあり 200万画素 親から連絡しやすい
TP-Link Tapo C220 双方向音声通話 専用発信ボタンなし 400万画素 高画質と首振り機能
SwitchBot 見守りカメラPlus 5MP 双方向音声通話 専用発信ボタンなし 500万画素 画質とプライバシー保護

※各メーカーの公表仕様をもとに比較しています。専用発信ボタンのない機種については、カメラ本体からスマートフォンを直接呼び出す機能を確認できていません。

① カシムラ KJ-220|親からも家族を呼び出したい方に

カシムラ KJ-220は、2026年6月に発売された、ワンタッチの呼び出しボタンを備えたスマートカメラです。

最大の特徴は、カメラ本体にあるボタンを押すことで、家族のスマートフォンを呼び出せることです。

高齢の親がスマートフォンの操作を苦手としていても、ボタンひとつで連絡できる仕組みは魅力的でしょう。例えば、家族と話したくなったときや、ちょっとした用事があるときに使うことが考えられます。

また、左右上下の首振りや自動追跡、赤外線暗視にも対応しています。家族側から室内の様子を確認する機能も備えているため、通話と見守りの両方に利用できます。

ただし、「ビデオ通話対応」という名称から、カメラ本体に画面が付いていて、お互いの顔を映し合える機種だと考えないようにしましょう。本製品はスマートフォンを呼び出してビデオ通話をするカメラであり、親側で家族の顔を表示するディスプレイはありません。

また、USB給電に対応していますが、USB-A電源アダプターは付属していないため、設置前に用意する必要があります。

こんな家庭におすすめ

  • 親がスマートフォンの操作を苦手としている
  • 親からも家族に連絡できるようにしたい
  • 声かけだけでなく室内の様子も確認したい

▼商品情報はこちらでご確認ください▼

② TP-Link Tapo C220|家族からの声かけと画質を重視する方に

Tapo C220は、400万画素の2K QHD映像と双方向音声通話に対応した室内用の見守りカメラです。

スマートフォンのTapoアプリから映像を確認し、カメラのマイクとスピーカーを通して会話できます。家族が定期的に親の様子を確認し、必要に応じて声をかけたい家庭に向いています。

水平方向360度、垂直方向114度の首振りに対応しているため、設置した場所から比較的広い範囲を確認できることも特徴です。

また、暗視機能や人物検知、動体検知なども備えています。ただし、検知通知は親の体調や安全を直接判断するものではありません。通知が来ないからといって、異常がないと保証されるわけではない点には注意しましょう。

なお、Tapo C220には、親が本体のボタンを押して家族のスマートフォンを呼び出す専用機能は確認できません。

こんな家庭におすすめ

  • 家族から定期的に声をかけたい
  • 室内の広い範囲を確認したい
  • 通話だけでなく画質や夜間撮影も重視したい

▼商品情報はこちらでご確認ください▼

③ SwitchBot 見守りカメラPlus 5MP|プライバシーも大切にしたい方に

SwitchBot 見守りカメラPlus 5MPは、500万画素の映像と双方向音声通話に対応した室内用カメラです。

特に注目したいのが、カメラのレンズを回転させて物理的に隠せるプライバシーモードです。

高齢者の見守りでは、安全を心配する家族の気持ちだけでなく、親自身が安心して生活できることも大切です。いつでも見られていると感じることに抵抗がある方なら、カメラを使わない時間を設けられる機能が役立つでしょう。

また、暗い場所での撮影や自動追跡にも対応しているため、日中だけでなく夜間の見守りにも利用できます。

一方、親が本体から家族を直接呼び出す専用ボタンは確認できません。親から連絡したい場合は、電話など別の手段を用意しておく必要があります。

こんな家庭におすすめ

  • 親のプライバシーを重視したい
  • 画質や夜間撮影にもこだわりたい
  • 家族からの声かけを中心に使いたい

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高齢者の見守りカメラで失敗しない選び方

親が自分から連絡できる必要があるかを考える

最初に考えたいのは、家族から親の様子を確認したいのか、それとも親からも連絡できるようにしたいのかという点です。

普段から電話を使い慣れている親なら、双方向音声通話のカメラでも十分に役立つ可能性があります。

一方、スマートフォンの操作が難しい方や、自分から電話をかけるのが苦手な方には、ワンタッチで呼び出せる機種が選択肢になります。

ただし、ボタンが付いているだけで安心せず、実際に親と一緒に何度か操作してみることが大切です。呼び出し音が聞こえるか、家族が応答できるかも確認しておきましょう。

Wi-Fiが利用できるかを確認する

今回紹介した3機種は、いずれもWi-Fiを利用するカメラです。

親の実家にインターネット回線やWi-Fiルーターがない場合は、カメラ本体を購入するだけでは遠隔で利用できません。

また、対応するWi-Fiの周波数帯にも注意が必要です。今回の3機種は2.4GHz帯を使用するため、設置前にルーターの設定を確認しましょう。

Wi-Fiの接続が不安定な場所では、映像や通話が途切れることもあります。購入前に設置予定の部屋まで電波が届いているか確認することをおすすめします。

月額料金や録画費用も確認する

見守りカメラは、本体の購入費用だけでなく、利用する機能によって追加費用が発生する場合があります。

今回の3機種はmicroSDカードへの録画に対応していますが、カードは別途購入が必要になる場合があります。また、クラウド録画を利用する場合は、サービスごとに料金や保存期間が異なります。

普段の声かけや映像確認が主な目的なら、必ずしも有料のクラウド録画を契約する必要はありません。

まずは必要な機能を決め、そのうえで本体代金、通信費、録画費用を合わせて比較すると、無理のない選び方ができます。

親の生活を監視しすぎない

見守りカメラは家族の安心につながる一方で、親が監視されているように感じる可能性もあります。

例えば、家族が頻繁に映像を確認したり、突然話しかけたりすると、親が落ち着かなくなるかもしれません。

そのため、設置するときは本人の同意を得て、使い方を話し合うことが大切です。

リビングの決まった場所に設置する、必要な時間帯だけ確認する、寝室や着替える場所は映さないなど、親の気持ちを尊重したルールを作っておきましょう。

一人暮らしの高齢者を見守るときに考えたい3つの場面

電話に出ないときに様子を確認したい

親に電話をかけても返事がないと、離れて暮らす家族は心配になります。

ただ、電話に出ない理由は、買い物に出かけていたり、テレビを見ていて着信に気づかなかったりと、さまざまです。

そんなときに、本人の同意のもとで室内の様子を確認できれば、状況を判断する手がかりになることがあります。

ただし、カメラに映っていないから外出中だとは限りません。必要に応じて電話をかけ直したり、近隣の協力者に確認をお願いしたりすることも大切です。

夜間の様子が気になるとき

高齢になると、夜間のトイレ移動や起床時の転倒が心配になることがあります。

今回紹介した3機種には暗視機能があり、暗い室内の映像確認に利用できます。

しかし、映像で確認できるのは、あくまでカメラが捉えている範囲です。別の部屋で起きた出来事や、体調の細かな変化まで判断できるわけではありません。

夜間の安全が心配な場合は、見守りカメラだけに頼らず、足元の照明や転倒防止対策、緊急通報サービスなども合わせて考えましょう。

親が寂しさを感じているとき

見守りカメラは安全確認だけでなく、日常のコミュニケーションにも活用できます。

例えば、夕食前に「今日は何を食べるの?」と声をかけたり、天気の話をしたりするだけでも、家族との会話のきっかけになります。

もちろん、カメラ越しの会話だけで寂しさが解消されるとは限りません。それでも、気軽に声を掛け合える手段が増えることには意味があるでしょう。

高齢者の見守りでは、無事かどうかを確認することに加えて、普段から関係を保つことも大切にしたいですね。

高齢者向け見守りカメラのよくある質問

Wi-Fiがない実家でも使えますか?

今回紹介した3機種は、遠隔で映像確認や通話をするためにインターネット接続とWi-Fi環境が必要です。

実家にWi-Fiがない場合は、対応するインターネット回線やルーターを用意する必要があります。通信契約の料金も考慮して検討しましょう。

親がスマートフォンを持っていなくても使えますか?

カメラの機能によっては、親がスマートフォンを持っていなくても利用できます。

例えば、カシムラ KJ-220は、本体のボタンから家族のスマートフォンを呼び出すことができます。ただし、家族側には対応アプリを利用できるスマートフォンが必要です。

停電した場合も使えますか?

今回紹介した3機種は外部電源を必要とするため、通常は停電すると利用できなくなります。

Wi-Fiルーターの電源が切れた場合も遠隔接続ができなくなるため、停電時の連絡方法は別に用意しておきましょう。

親が見守りカメラを嫌がった場合はどうすればよいですか?

本人が嫌がる場合は、無理に設置することはおすすめできません。

まずは何を心配しているのか、どのような使い方なら受け入れられるのかを話し合いましょう。

カメラに抵抗がある場合は、定期的な電話や訪問、センサー型の見守りサービスなど、映像を使わない方法も選択肢になります。

まとめ|高齢者の見守りカメラは親が安心して使えるものを選ぼう

高齢者向けの見守りカメラは、画素数や録画機能だけでなく、親と家族がどのように連絡を取り合いたいかを考えて選ぶことが大切です。

今回紹介した3機種では、親からワンタッチで家族を呼び出したいならカシムラ KJ-220、家族からの声かけと高画質な映像確認を重視するならTapo C220、プライバシー機能にもこだわりたいならSwitchBot 見守りカメラPlus 5MPが候補になります。

ただし、どのカメラも緊急時の安全を保証するものではありません。普段の連絡方法や緊急連絡先も確認し、必要に応じて別の見守り手段と組み合わせることが大切です。

見守りカメラの役割は、親の暮らしを監視することではなく、離れていても必要なときに声を掛け合える環境を整えることです。

「今日も元気にしているかな」と気にかける家族の気持ちと、親自身の安心できる暮らし。その両方を大切にしながら、無理なく使い続けられる一台を選んでみてください。

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